大エルミタージュ美術館展

2012.05.14 *Mon


東京、六本木にある、国立新美術館で開催中の、
大エルミタージュ美術館展へ行ってきました。

公式サイト

エルミタージュ美術館は、
メトロポリタン美術館やルーブル美術館と並ぶ、
とても大きな美術館で、
有名画家の絵画をはじめ、多くの美術品を有しているそうです。

今回は全てが絵画で、年代ごとに構成されているので、
その時代精神による絵画の流行の変化もわかるようになっています。



まずは16世紀、ルネサンス時代。
主に宗教画ですね。
スケドーニの「風景の中のクピド」が良かったです。
英語で言うところのキューピッド。
エロスやアモルとも呼ばれる、つまり愛欲の神(天使)ですね。
小さな子供の姿をとった天使ですが、
その名にふさわしく、とても色っぽい表情をしています。



次に17世紀、バロック時代。
この辺りがわたしは一番好きかなー。
ルーベンスやレンブラントの絵も見られます。

「花飾りに囲まれた幼子キリストと洗礼者ヨハネ」
が、人気っぽくて、人だかりができていました。

わたしが好きなルーベンスからは2作品で、
「虹のある風景」と「ローマの慈愛」
彼の描く人間の体は、とても迫力があって素敵なので、
やっぱり服は着てないほうがいいですね。
ということで「ローマの慈愛」のほうが良かったかな。



そして18世紀、ロココ時代。
この辺りが本当は見所なのかもしれません。
エカテリーナII世自身が画家から直接買い付けた絵画や、
本人の肖像画などもありました。

フライヤーにもなっている、「ウェヌスの帯を解くクピド」(最初の写真の左)もここです。

「パレルモ港の入り口、月夜」
「死の天使」
が、気に入ったので、ポストカードを買いました。



続いて19世紀、ロマン派や印象派の時代。
ロマン派からはドラクロワの「馬に鞍をおくアラブ人」
小さいものでしたが、ドラクロワの独特の迫力ある筆づかいには圧倒されます。

あとは「洞窟のマグダラのマリア」がきれいでしたね。
他にもセザンヌやモーリス・ドニなどの有名画家の絵が並びます。

印象派絵画はあまり好きではないんですが、
さすがにモネの「霧のウォータールー橋」には嘆息しました。
ほとんど薄紫一色の画面にぼんやりと浮かび上がる橋や川面はとても美しいです。



最後に20世紀。
ルソーやアンリ・マティス、ピカソなど。
今回の目玉はアンリ・マティスの「赤い部屋(赤のハーモニー)」ですね。
遠近法を使わない平坦な画面に、大胆な配色と筆づかい。
これが。。いいのか。。。そうか。

良さ、は、ちょっとわかりませんでしたが、
本展のみならず、エルミタージュ美術館の代表的な作品とされているだけあって、
足を止めて見入ってしまう絵ではありました。



作品数は絵画のみ89点と、それほど多い印象を覚えませんが、
実際に見てまわると、なんだかものすごい量に感じました。
ずいぶんと内容の濃い、密度の高い展覧会です。

わたしでも知ってるくらいの有名画家の絵が何点もあるんだから、
そりゃそうですよね。



グッズは普通にポストカード、一筆箋、ふせん、クリアファイル、
マグネット、ブックマーカー、ストラップ、複製画など。
ポストカードは普通のハガキの倍くらいの大きめサイズのもありました。
チェブラーシカとのコラボ物も少々。


わたしはポストカードだけ。
エルミタージュ美術館の外観(左上)。
その下が、パレルモ港の入り口、月夜。
真ん中上が、死の天使。
真ん中下が、洞窟のマグダラのマリア。
右下が、風景の中のクピド。

他にもいいのがたくさんあって、選ぶのに時間がかかってしまいました。。
本当は全作品と解説が載ったカタログを買うのが一番なんだろうけど、
本だとどうしても場所取るしなぁ。。。
なのでいつもポストカードを数点しか買いません。

どうでもいいですね。



東京では7月16日までの開催。
人気の展覧会なので平日でもそれなりに混雑しています。
開館と同時に行くのが一番かなぁ。
閉館間際もすいてると思うけど、
時間が気になってゆっくり見れないのが難点ですね。

会期後半になると更に混んでくると思うので、早めに行きましょう。

そのあと、名古屋、京都と巡回します。
お近くの方は是非。
CATEGORY : ミュージアム

インカ帝国展

2012.04.22 *Sun
国立科学博物館で開催中の企画展、
インカ帝国展へ行ってきました。



水曜日はレディースデーということで、
通常大人1400円のところ、
女性は1000円になるので、
水曜日に行ってみましたが、
けっこう混雑していました。

入り口の看板に「混雑」と張り紙がしてあるほど。。




インカ帝国については未だ解明されていない部分も多く、
またスペインに支配されたことで、
遺物や金製品が多数失われてしまっているため、
展示品も、似たような物や、用途がまだ不明な物など、
少々地味なものが並んでいた感じです。

説明書きが随所にあったので、
遺物を見てるより、そっちを読んでる時間のほうが長かったかな。。




そんな中で、わーっとなったのがミイラでした。
エジプトのミイラとは異なり、
内臓は体内に残したまま、
ひざを折り曲げた体育座りのような体勢で、
手は頬を覆うような形にされ、紐で固定されていました。

(説明してた学者の先生は、
「手はちょうどムンクの叫びのような形で」って言ってたけど、
叫びは耳をふさいでいるのであって、
頬に手を当てているわけではないですよね。。)

ミイラは「ミイラ包み」という布で覆われ、紐で縛って保管されています。
時々そのミイラ包みを取り替えたりもされていたそうです。


今回は3体のミイラを実際に見ることができました。
なんと眼球が残っているものもあってびっくりでした。
眼球と言っても、触るとパリパリと崩れそうな、薄いものでしたが。






縦に細長いインカ帝国で、
情報を素早く伝達するためにインカ道が整備され、
そこをチャスキと呼ばれる、いわば飛脚のような人たちが、
キープスを持って走りまわっていたそうです。

キープスはたくさんの紐を束ねたもので、
その紐にはそれぞれ結び目があり、
その結び目の数や形で、情報を伝達していたと思われています。

その、実際に使われていたキープスも、
いくつか展示してありました。



これを500〜600年前の人たちが、
実際に手に持って走っていたのか、と思うと、
とっても不思議な気持ちになります。

他の、道具の類もそうなんだけど、
何百年前、何千年前にも自分と同じような人間が生きて、
この道具を手に持って使って居たことと、
それを、現在わたしがこの目で見ていることが、
頭の中でうまく繋がらないというか。
信じられないような気持ちになります。

そういう気持ちを求めて、古いものたちを見に行ってしまうのかな。
現代アートよりも古いもののほうが好きなのは、
そういう理由もあるのかも。




展示を見終わると、最後にマチュピチュを紹介する、
3Dの映像作品が15分ほどあります。
実際にそこを歩いているような映像もあり、
コンドルになって空から眺めるような映像もあり、
高いところが苦手な人には、ちょっとダメな部分もあるかなー。

座席もあるのだけど、座りきれず、
後ろで立って見ましたが、わたしの前に立っていた初老の男性は、
その映像の浮遊感につられてか、
何度もふらついていて、ちょっと邪魔でした。。。

3Dメガネを外しても一応普通に見られる映像なので、
苦手な人は無理しないでほしいと思います。





お土産ー。
ポストカードは種類がそれほど多くないですね。。
半分はアニメっぽいキャラのものだったし。

購入したポストカードは、
ミイラ包みと、生贄にされた子供と同じ衣装を着せた捧げ物。
あとチーズタルトが美味しそうだったので思わず。。
パッケージも可愛かったし。

チーズタルトはパッケージのイメージの半分くらいの薄さの、
案外小さいものだったけど、
バターとチーズの香り高い、濃厚なおいしさでした。


グッズは、定番のポストカード、マグネット、クリアファイル等。
アニメっぽいキャラのピンズやストラップもありました。

他にはカブレラストーン(石になにやら模様が描いてある)、
リャマなど動物の置物、
ケーナやサンポーニャなどの楽器、
マチュピチュをデザインしたパッケージのお菓子など。
けっこう充実してましたね。







おまけ。


上野公園の桜並木は、すっかり花が落ちて葉桜になっていたけど、
科博のクジラ像のすぐ横の桜だけが満開になっていました。
遅めの八重桜かな?


お顔のほう。


しっぽのほう。





インカ帝国展は6月24日まで。
けっこう人気があるみたいなので、
GWは避けたほうが良さそうですね。
CATEGORY : ミュージアム

靉嘔展

2012.04.12 *Thu


東京都現代美術館で開催中の、
靉嘔(あいおう)ふたたび虹のかなたに展へ行ってきました。

同時開催の田中敦子―アートオブコネクティング展も、
見ましたよー。

これらを別々に見ると、2200円かかるんですが、
二つ同時に見る場合、1500円のセット券があって、お得です。

前に来たときも別々の展示を同時に見られる、
お得なセット券がありましたが、この美術館はそういう方針なんですかね。
もちろんこの券で常設展も見ることができます。




靉嘔展はとにかく虹・虹・レインボー。
こちらのほうがボリュームありました。




ロビーにも虹が。


カラフルに染められた洗濯物が。


おパンツまで干してありました。


展示はほとんどが撮影NGですが、
ロビーなら写真OKでしたよ。

あと、展示の中でいっこだけ、
観光地にありそうな、首だけ出して写真とれる看板みたいの、
あれは撮影OKでした。


展示内容は、もうほとんど虹。
くっきりとした鮮やかなレインボーカラーで、
様々なものが描かれていたり、
塗られていたりします。

あまりにもレインボーすぎて、
勘弁してくれと思うようなコーナーもありました。


フライヤーにも使われている、
「にいよん」や「いっくに」がかわいかったなぁー。

「にいよん おのまとぺ」が気に入りました。

カンバスに様々な色のアクリルを流して、
それぞれに、その自由な形にふさわしい「おのまとぺ」が書いてあるんです。

丸っこいやつには「ぷくー」「ころころ」
ギザギザしてるやつには「うわー」「がりがり」
だとか。

同じようなもので、それぞれに友人知人の名前を書いたものもありました。


絵だけでなく、オブジェも多かったし、
実際に自分が作品の中に入れるようになっているものや、
触ることができるものなど、なかなか面白い展示になっています。

お口からお米を食べさせると、
お尻からお米が出てくる銅像もありました。なんだあれ。


この展示は、とにかく虹という一貫したテーマがあり、
だからこそ絵もオブジェもわかりやすく入ってくるし、
入ってみる、触れてみる、覗いてみる、ことで、
より実感しやすい工夫がされているので、
アートに敷居の高さを感じている人にも楽しんでもらえるんじゃないかと思います。





2012_03300004.jpg

田中敦子展はとにかくカラフルなぐるぐる。

色や構図は違うけど、だいたいが同じ感じで、
少し単調だったかなぁ。


ボタンを押すとベルが鳴る作品があって、
それは、ボタンを押し続けることで、
少しずつ距離をあけて置かれたベルが順番に鳴り、
一番遠くまで行ったらまた戻ってくるというものだったんですが、
説明をよく読んでないのか、ベルの大きさに驚いてか、
「ボタンを押し続ける」のではなくて「ボタンを一回押す」だけの人が多かったので、
あまり作品の趣旨が理解されていないというか、
うまく鑑賞されない悲しい作品になっていました。

ベルが非常ベルみたいな大きな音で、
けっこうびっくりして手を離してしまう人も多いようでしたね。。



ロビーにはこんなものも。
中に空気を入れてふくらませてあるんですが、
たまにムクムク動いたりしてかわいかったです。




どちらも5月6日まで開催されています。
GWに入ると混雑すると思うので、
できれば4月のうちに行きましょう。

CATEGORY : ミュージアム

大地の贈り物

2012.04.07 *Sat
上野駅から、
京成上野駅やヨドバシマルチメディア館のある、
大きい通りを、御徒町方面に向かって歩いていって、
銀座線の上野広小路駅のあたりまで来ると、
左手に松坂屋が見えてきます。

その真向かいにあるビルの4Fにあるのが、
大地の贈り物という、自然食ビュッフェ。

ぐるなび


わたしは優柔不断で、
普通のレストランだとメニューを決めるのにすごく時間がかかります。

ごはんとおかず1品、みたいなのは嫌だし、
お野菜がたくさんないと嫌だし、
脂っこいのはいやだ、お肉はいやだ、
冷たいものも食べたいし、
あったかいものも食べたい、
デザートも食べたい、
でも1人前ずつ頼んでたら食べきれない、

要するにわがまま。

ビュッフェならメニュー表を見てうんうん唸らなくてすむし、
注文してから出てくるまで待つ時間もないし、
色んなお料理を一口ずつたくさん種類が食べられるので、
大好きです。

出来立てアツアツなんかは猫舌だから興味ないし。。。



で、上野の美術館や、上野を経由してどこかへ行く時に、
よく利用するのが大地の贈り物です。



ここは自然食と謳っているだけあって、
素材を生かした素朴な調理や味付けがされているものが多いです。


まずはサラダですが、
葉物もレタスだけでなく、サニーレタスやサラダほうれんそうやわさび菜など豊富。
トマト・キュウリ・コーン・ミックスビーンズ・ポテトサラダなんかもあって、
好みのサラダが作れます。
写真忘れたな。。


冷菜はオクラのごまあえ、めかぶ納豆、鶏胸と野菜のマリネ、海鮮マリネなど。
冷奴とかもあります。
はい、これも写真ない。



この辺は和惣菜。

筑前煮、小松菜のおひたし、かぼちゃの煮つけ、ひじき煮などがありますが、
白和えがいちおしです。もったりねっとりしたお豆腐と、味付けが最高です。
この日はありませんでした。。。ショック。


焼き魚は日替わりで2種類くらい。
タラと太刀魚に遭遇する率が高いかな。


出汁巻き卵に、おでんに、じゃこ天もありました。



揚げ物やお肉料理もあるので、男性やお子様でも大丈夫。
コロッケ、から揚げ、カキフライ。
豚の角煮、煮込みハンバーグ、ロールキャベツなど。


写真右上はイワシフライ。
左上は、なんかガビガビした見たことないお魚のから揚げでしたが、
とっても香ばしくて美味しかったなぁ。
なんていうお魚か、ちゃんと見ておけばよかった。


野菜のせいろ蒸しは、有機野菜のうまみが凝縮されていて、
ほんとうにおいしいです。
サツマイモとカボチャがおすすめ。
何もつけずにお野菜そのものの味を楽しんで欲しいです。
お塩をちょっとつけるのも◎


ごはんは白いご飯と、混ぜご飯があります。
お味噌汁や豚汁、カレーもありますよ。



甘味も充実
土鍋で作った土鍋プリンに、ぷるぷるのわらび餅、
ゴマ団子に、白玉ぜんざい。


他にもコーヒーゼリーやヨーグルト、フルーツなどもあります。
アイスもあったかな。


ランチはこれにソフトドリンク飲み放題がついて、
クーポン(だいたいいつも出てる)を使って1500円。


夜だと梅酒100種類呑み放題とかもあるらしいです。
お昼しか行ったことないけど。

12時頃が一番混むので、13時過ぎくらいに行くと良いそうです。
CATEGORY : 食べ物

アルケオメトリア展

2012.03.30 *Fri
東京大学の敷地内にある、東京大学総合研究博物館へ行ってきました。
なんと入場無料です。
さすが東大。(?)



大江戸線の本郷三丁目駅からほど近い、
敷地のはじっこのほうにある、小さな博物館です。
門を入ってすぐ右手。

門の正面に細い道が見えるし、人が行き来しているので、
つい真っ直ぐ行きたくなりますが、そっち行っちゃうと迷います。
あの、迷いました。



アルケオメトリア展が目当てで行きました。
アルケオメトリアって何のこっちゃかわかりませんが、
古代の遺物や工芸品などを、ただ眺めようっていうんじゃなくて、
科学的な目で、その正確な年代や、使用目的を割り出そうという、
ことらしいです。

それで説明を見てても、「放射性炭素年代なんちゃら方式で」だの、
「食事の煮炊きに使われた土器の焦げから測定するにあたって、
食材が焦げる際の炭素の変化がうんちゃらかんちゃら」だの、
まぁ何のこっちゃかさっぱりわかりませんで、
結局、古代の遺物や工芸品などを、ただ眺めて終わりになりました。

意味はよくわからなかったけど、
縄文土器がくるくる回ってたり、
ミイラの木棺があったり、
こぢんまりとして、そこそこ面白い展示になっていたと思います。

遠い昔に、実際に誰かが手に持って、道具として使っていたものを間近で見ると、
想像力が追いつかなくて、
ほんとうに不思議な気持ちになります。




お目当てはアルケオメトリア展だったんだけど、
常設展のほうがすごかったです!!!

博物館に入ってすぐ、常設展があって、その奥で企画展をやってるんですが、
常設展のほうが充実しちゃってる感ありました。。




最初は土偶やらなんやらのカケラが展示されてて、
フーンと思いながら流し見て奥へ行くと、
なんと大量の人骨が!!

縄文時代とかの土葬跡から出土した、
まるまる一人分の骨が、きれいに残っていたり、
年齢別の骨の大きさや形の違いが比べられていたり、
頭骨がずらりと十数個並んでいたりして、
圧倒されます。

こんな骨がわたしやあの人の中に入っているんだなぁと、
思いながら、しかし何だか信じられないような気持ちで、
頭やあごを触りながら鑑賞しました。



頭骨は様々なパーツが組み合わさってできているので、
頭骨と、それを全てバラしたものとを、並べて、
ここがコレ、ここがコレ、と、
番号で照らし合わせて確認できるようになっていたのが、
興味深かったですね。

あとは大たい骨を幼児から大人まで年代別に並べて、
その大きさや形の変化が見られるものも。

人間の大たい骨だけ、他の動物と違って、
何度だか傾斜しているそうなんですが、
幼児のはほぼまっすぐで、年齢が上がるにつれて傾斜が大きくなっていくので、
二足歩行の刺激で傾斜するのではないか、という説明がついていました。

普段の座りかたや歩き方、生活様式によって、
骨そのものが変形するのだなぁと改めて感じて、
つい姿勢を正してしまいました。


他にもたくさんの土器や、
手にとって見られる研究資料本もたくさん展示してありました。

これで無料ってすごいなー。

興味のある方はぜひ。
CATEGORY : ミュージアム

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